qmk-firmware/docs/ja/internals_gpio_control.md
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[Docs] update Japanese translation of internals_gpio_control.md (#13401)
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2021-07-08 18:46:28 +10:00

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# GPIO 制御 :id=gpio-control
<!---
original document: 0.13.15:docs/internals_gpio_control.md
git diff 0.13.15 HEAD -- docs/internals_gpio_control.md | cat
-->
QMK には、マイクロコントローラに依存しない GPIO 制御抽象レイヤーがあります。これは異なるプラットフォーム間でピン制御に簡単にアクセスできるようにするためのものです。
## 関数 :id=functions
以下の関数は GPIO の基本的な制御を提供し、`quantum/quantum.h` にあります。
| 関数 | 説明 | 古い AVR の例 | 古い ChibiOS/ARM の例 |
|------------------------|--------------------------------------------------|-------------------------------------------------|-------------------------------------------------|
| `setPinInput(pin)` | ピンを高インピーダンス(High-Z)の入力として設定 | `DDRB &= ~(1<<2)` | `palSetLineMode(pin, PAL_MODE_INPUT)` |
| `setPinInputHigh(pin)` | ピンを組み込みのプルアップ抵抗付きの入力として設定 | `DDRB &= ~(1<<2); PORTB \|= (1<<2)` | `palSetLineMode(pin, PAL_MODE_INPUT_PULLUP)` |
| `setPinInputLow(pin)` | ピンを組み込みのプルダウン抵抗付きの入力として設定 | N/A (AVR ではサポートされません) | `palSetLineMode(pin, PAL_MODE_INPUT_PULLDOWN)` |
| `setPinOutput(pin)` | ピンを出力として設定 | `DDRB \|= (1<<2)` | `palSetLineMode(pin, PAL_MODE_OUTPUT_PUSHPULL)` |
| `writePinHigh(pin)` | ピンレベルを high に設定 (ピンを出力として設定してあると仮定) | `PORTB \|= (1<<2)` | `palSetLine(pin)` |
| `writePinLow(pin)` | ピンレベルを low に設定 (ピンを出力として設定してあると仮定) | `PORTB &= ~(1<<2)` | `palClearLine(pin)` |
| `writePin(pin, level)` | ピンレベルを設定 (ピンを出力として設定してあると仮定) | `(level) ? PORTB \|= (1<<2) : PORTB &= ~(1<<2)` | `(level) ? palSetLine(pin) : palClearLine(pin)` |
| `readPin(pin)` | ピンのレベルを返す | `_SFR_IO8(pin >> 4) & _BV(pin & 0xF)` | `palReadLine(pin)` |
| `togglePin(pin)` | ピンレベルを反転 (ピンを出力として設定してあると仮定) | `PORTB ^= (1<<2)` | `palToggleLine(pin)` |
## 高度な設定 :id=advanced-settings
各マイクロコントローラは GPIO に関して複数の高度な設定を持つことができます。この抽象レイヤーは、アーキテクチャー固有の機能の使用法を制限しません。上級ユーザは、目的のデバイスのデータシートを参照し、必要なライブラリを含めてください。AVR については、標準 avr/io.h ライブラリが使われます; STM32 については ChibiOS [PAL ライブラリ](https://chibios.sourceforge.net/docs3/hal/group___p_a_l.html)が使われます。
## アトミック操作 :id=atomic-operation
上記の関数は、必ずしもアトミックに動作することが保証されているわけではありません。そのため、上記の関数を複数組み合わせて使用する際に、操作の途中での割り込みを防ぎたい場合は、以下の `ATOMIC_BLOCK_FORCEON` マクロを使用してください。
例:
```c
void some_function() {
// 通常の処理
ATOMIC_BLOCK_FORCEON {
// アトミックであることが必要な処理
}
// 通常の処理
}
```
`ATOMIC_BLOCK_FORCEON` は、ブロックが実行される前に、割り込みが有効か無効かに関わらず、強制的に割り込みを無効にします。そして、ブロックが実行された後に、割り込みを有効にします。
したがって、`ATOMIC_BLOCK_FORCEON`は、ブロックの実行前に割り込みが有効になっていることがわかっている場合や、ブロックの完了時に割り込みを有効にしても問題ないことがわかっている場合のみ使用できることに注意してください。